2008年10月3日金曜日

前立腺がんのホルモン療法

前立腺がんのホルモン療法

●LH-RHアゴニスト:ロイプロイド、ゴセレリン、ブセレリン
 精巣でテストステロンの分泌を抑制します。

●抗男性ホルモン剤:フルタミド、ビカルタミド、ニルタミド(Nilandron)
 アンドロゲン(男性ホルモン)の作用を阻害します。

○ケトコナゾール(Nizoral:適応外薬)、アミノグルテチミド(未承認薬)
 副腎における男性ホルモンの分泌を抑制します。

●エストロゲン(女性ホルモン):エストラサイト、プロセキソール、ホンバン (製造・販売中止)
 精巣でテストステロンの分泌を抑制します。
 (米国では副作用を懸念しほとんど用いられていません。)

●精巣摘出術によって精巣摘出し、ホルモンの分泌量を低下させる。

○Gn-RH拮抗薬:アバレリクス(Plenaxis)
 重篤な副作用(アナフィラキシーショック)に注意。
 骨髄圧迫や尿閉など腫瘍増大による症状があり、他の内分泌療法薬が使用できず
 去勢を拒否した進行前立腺癌患者が対象。

●ドセタキセル(タキソテール)とエストラムスチン
 日本では2008年に承認されました。

・ドキソルビシン(アドリアマイシン:適応外薬)とケトコナゾール(適応外薬)の隔週投与

・abiraterone acetate(CB7630)
 タキソテールの失効のホルモン耐性(転移)がんにも有効。
 (フェーズⅡ臨床試験:2008/2)


前立腺がん未承認薬:アミノグルテチミド、スラミン、

前立腺がん適応外薬:ケトコナゾール、ドキソルビシン、プロゲスチン、
    シクロホスファミド、ビンブラスチン、エトポシド