デノスマブ(denosumab)は、2010年11月、骨転移を有する患者の骨関連事象の予防を目的としてFDAの承認を受けていたが、このたび、骨転移がなくてホルモン療法を受けている前立腺癌患者の骨量減少予防にも、その適応が拡大された。
デノスマブの骨量減少に対する影響を偽薬と比較した無作為化フェーズ3試験で得られた結果に基づくもの。
2年経過時点の腰椎の骨密度を比較したところ、偽薬群に比べデノスマブ群のほうが5.6%高かった。
3年経過時点では、両群間の差は7.9%に拡大しており、脊椎骨折の相対リスク減少は62%になった。