2011年10月7日金曜日

アルファラディンのフェーズ3臨床試験結果

先にこの”MEMO”の中で、アルファラディン(Alpharadin:塩化ラジウム223)が
フェーズ3臨床試験中であることをお伝えしましたが、
http://higepapa.blogspot.com/2010/06/223alpharadin-asco2010-89-223-89.html
このほど、そのフェーズ3臨床試験の結果が判明しました。
(2011/9/23 EMCC・ストックホルム)

2個以上の骨転移を有する去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)患者922例に対し、
アルファラディンを投与する群と投与しない(プラセボ投与)群に分けて、
比較試験を行ったところ、全生存期間(OS)の中央値は、
プラセボ群が11.2カ月だったのに対してアルファラディン群は14カ月で、
アルファラディン群の方がOSを有意に延長していた。

骨関連事象(SRE)の発祥までの期間も、プラセボ群8.4カ月に対し、
アルファラディン群13.6カ月で、これもアルファラディン群の方が有意に延長していた。

アルファラディンは現在、米食品医薬品局(FDA)から優先承認審査(ファストトラック)の対象として認められているので、認可が下りるのも、さほど遠い話ではなさそうです。
米国で承認されてから、日本で承認されるまでの期間がいつも長くていやになるんですが・・・
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/esmo2011/201109/521698.html&cnavi=1