2015年2月18日水曜日

MR/US標的生検(ターゲット・バイオプシー)

標的生検に関する米国国立癌研究所(NCI)の研究者らの発表です。
(JAMA誌:2015年1月28日)


経直腸的超音波のみに頼る従来の生検と、MRIと経直腸的超音波を組合せた標的生検(MR/US標的生検)を比較したところ、MR/US標的生検は、高リスクがんを30%多く検出すると共に、低リスクがんの検出を17%減少させた。(対象者:1,003人)
つまり、従来の生検で見落とされた高リスク前立腺がん患者をより多く特定できると共に、低リスクがんの検出を減らせるので、過剰診断、過剰治療の恐れも軽減できる可能性が示されたと言えよう。

わが国でも、学会等でいくつかの施設から「標的生検(ターゲット・バイオプシー)」に関する発表が行われており、いずれもかなりの精度と良好な結果が示されているようです。

標的生検には、MRIではなくCTを用いるものもあります。
これらをシステムとして医療者に販売している会社も出てきました。
どの医療施設がこれを行っているかを知りたいところですが、全体像はまだ把握できておりません。

以下、海外癌医療情報リファレンスの記事を参照願います。