2016年5月20日金曜日

ゾーフィゴ(ラジウム223)

2016年3月末に承認された放射性医薬品の「ゾーフィゴ」ですが、やっと(ほぼ2ヶ月後)薬価が決まったようです。これまで、前立腺がんの骨転移に対しては「ストロンチウム89」だけだった放射線医薬品ですが、さらに強力な選択肢が加わりました。
今後、徐々に医療現場で用いられていくに違いありません。
 ゾーフィゴ静注(塩化ラジウム223Ra:バイエル薬品)
 効能・効果:「骨転移のある去勢抵抗性前立腺がん」
 薬価:1回分68万4930円(原価計算方式で算定)
70万円近い薬価をどう考えるか・・・感覚としては高いと言わざるを得ませんが、乳がんによる骨転移も対象となれば、薬価の見直しもあるはずです。患者負担だけで言えば、高額療養費による負担限度額があるので大助かりですが、この制度もいつまで続くやら(^^;;;
肺がんで用いられているもっと高価な薬「ニボルマブ」などは、国を滅ぼすのではという危惧の声も上がっています。