デガレリクス(ゴナックス)
2012年6月29日、デガレリクス(ゴナックス:アステラス製薬)は、日本国内において、前立腺癌治療剤としての製造販売の承認を取得しました。
ゴナックスは、皮下注射されるGnRH受容体アンタゴニスト。GnRHは脳の視床下部で産生されるホルモンであり、脳の下垂体に存在するGnRH受容体に結合することにより、男性ホルモンの一つであるテストステロンの産生に関わっています。
これに対し、ゴナックスは、GnRH受容体へのGnRHの結合を競争的に阻害することによってテストステロンの産生を低下させ、前立腺がんの増殖を抑制します。これまでのGnRH受容体アゴニストで認めらたテストステロンの一過性の上昇を伴わないことが特徴の一つです。
海外においては、ゴナックスは既に59カ国で承認されています。