Provengeとは、ホルモン非応性前立腺がんに対し期待が持たれている活性化免疫細胞製剤です。
AUA(米国泌尿器科学会議:2009/4/28)における発表によると、
このたび、ホルモン非応性前立腺がん患者を対象とした第3相臨床試験において良好な結果が確認されたとのこと。
”生存期間は4.1カ月延長。3年生存率は38%の改善。死亡リスクは22.5%低下。安全性にも特に問題なし。”
4ヵ月を長いと見るか、短いと見るか、判断は分かれると思いますが、
前立腺がんのために開発された薬というのは、もうここ10数年登場していないのではないでしょうか?
前立腺がんでは免疫系の薬というのも初めてですし、そういう意味では画期的ですよね。
治験の担当医のコメントは次の通り。
「これらの結果は、進行前立腺がん患者におけるProvengeの臨床的価値を確実なものにした。
その上、がんと闘うため患者自身の免疫システムを活用するという長年の希望が実証された」
ここまで来るといずれ近い内にFDAでも承認されるでしょうが、問題はそこから先ですね。
早期承認が望まれますが、日本での承認はこれまでのペースでは早くても数年先になるでしょう。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/search/cancer/news/200905/510580.html