2009年5月25日月曜日

5-アルファ還元酵素阻害薬(プロペシア、アヴォダート)

男性用育毛剤として用いられている5-アルファ還元酵素阻害薬フィナステリド(プロペシア)が前立腺癌リスクを
減少させる一方、悪性度の高い癌においてもそのリスクを減少させることが、すでに、NCIより報告されているが、
(当初発生リスクを増加させる可能性を示唆するものであったが、その後の調査でこのように変更された)
このたびシカゴで行われた米国泌尿器科学会年次総会(2009/4/27)において、
フィナステリドと同系列の薬剤 dutasteride:デュタステリド(アヴォダート)は、
高リスク前立腺癌患者の罹患予防に役立つ可能性があることが明らかになった。
「これは、われわれに大きな希望を与えてくれる知見である」と、主任研究者(Dr.Gerald Andriole氏:ワシントン大)は
述べている。ただしこの研究はデュタステリドの製造元グラクソスミスクライン社の助成を受けている。