(NCI Cancer Bulletin2010年11月30日)抜粋
モノクローナル抗体製剤であるデノスマブは、骨折リスクが高い閉経後女性の骨粗鬆症の治療を目的として2010年6月に承認(米国)されたが、固形腫瘍からの骨転移を有する患者における骨関連事象の予防を目的として、骨粗鬆症より高用量での追加承認を取得した。
追加承認を受けたデノスマブ(Xgeva)の癌患者への投与は、4週間に1回、120mg(注射)。
総計5723人の患者を対象とした3つの国際的な大規模臨床試験では、乳癌の女性患者と前立腺癌の男性患者の治療において、さまざまな種類の癌患者が骨折や脊髄圧迫を発現したり、骨痛のための手術や放射線治療の必要性が生じたりするまでの期間を延長したという点で、デノスマブはゾレドロン酸(ゾメタ)より優れていた。