アビラテロン適応追加承認(FDA)
アビラテロン(CYP17阻害薬)は、プレドニゾンとの併用で、化学療法の治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がん患者に対する治療薬として、米食品医薬局(FDA)に承認(2011年4月)されていましたが、ヤンセンは12/10(米国発表、我国での発表は12/25)、化学療法未治療の転移性去勢抵抗性前立腺がん治療にも適応追加の承認が得られたと発表しました。
これまでのホルモン薬は脳下垂体の受容体をブロックして男性ホルモンの産出を止めたが、アビラテロンは、性ホルモンの合成に関与する酵素「CYP17」を選択的に阻害し、テストステロン(男性ホルモンの一種)の精巣や副腎での産生を抑制するまったく新しい薬。2012年3月時点ですでに世界39カ国の承認が得られているが我国では未承認。