泌尿器腫瘍学会(東京医療センターの齊藤史郎先生)発表より
小線源療法を施した1036例の長期治療成績の解析結果
【生存率】 全生存率 疾患特異的生存率
10年 89.8% 99.5%
5年 96.7% 99.8%
【非再発生存率】 低リスク 中リスク 高リスク 全 体
10年 98.2 87.8 78.6 90.7
5年 98.9 94.7 86.9 95.4
小線源療法は、ロボット手術が保健収載された2012以降減少傾向が見られたが、2014年よりまた増加に転じている。
小線源療法は、最近は症例数の多い施設と少ない施設が明確に分れてきている。
中間リスクにおいては症状によってシード単独治療と外照射併用とに分かれるが、外照射併用でもホルモン療法は行なっていない。
トリモダリティ(小線源療法+外照射+ホルモン療法)を行うのは高リスクに限られ、その有用性は国内外で示されている。
こうした認識も徐々に広まりつつあるので、今後はさらにトリモダリティの支持が得られるようになるであろう。