2010年3月15日月曜日

中リスク前立腺がんの放射線療法はホルモン療法併用が有利

PSAが20以下の限局前立腺癌患者について、
放射線治療(66.6Gy)単独(A群)と、同程度の放射線治療に短期(4ヶ月間)ホルモン療法の併用(B群)を比較したところ、
中リスク患者では、併用(B群)のほうが生存を延長し再発を減らすことができた。
しかし、併用よる効果は、低リスク患者では認められなかった。(ASCO GU2010)

            放射線治療単独群       ホルモン療法併用群
観察期間中央値       9.1年             9.2年
10年生存率         57%             62%
8年全生存率(中リスク)   68%             72%
 同上   (低リスク)・・・・・・・ 差異なし
生検(複数回)陽性結果   60%             78%

*注:低リスクとはPSA10以下かつGS6以下。
*医療ライターの約文(日経メディカル)をベースにしているが、(原文は読んでいない)
 早期ステージという表現もあれば、局所進行前立腺がんという表記もあり、同じ内容の表現なのに
 判断に苦しむ・・・局所進行前立腺がんならば、それだけで高リスクとなってしまうので、
 結局、「限局(早期)前立腺癌」のことと解釈した。