PSAが20以下の限局前立腺癌患者について、
放射線治療(66.6Gy)単独(A群)と、同程度の放射線治療に短期(4ヶ月間)ホルモン療法の併用(B群)を比較したところ、
中リスク患者では、併用(B群)のほうが生存を延長し再発を減らすことができた。
しかし、併用よる効果は、低リスク患者では認められなかった。(ASCO GU2010)
放射線治療単独群 ホルモン療法併用群
観察期間中央値 9.1年 9.2年
10年生存率 57% 62%
8年全生存率(中リスク) 68% 72%
同上 (低リスク)・・・・・・・ 差異なし
生検(複数回)陽性結果 60% 78%
*注:低リスクとはPSA10以下かつGS6以下。
*医療ライターの約文(日経メディカル)をベースにしているが、(原文は読んでいない)
早期ステージという表現もあれば、局所進行前立腺がんという表記もあり、同じ内容の表現なのに
判断に苦しむ・・・局所進行前立腺がんならば、それだけで高リスクとなってしまうので、
結局、「限局(早期)前立腺癌」のことと解釈した。